子宮卵管造影検査

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子宮卵管造影検査

卵管の異常は、女性側の中では最も多い不妊原因です。
卵管の異常が進むと卵管狭窄(卵管内の幅が狭くなる)や卵管閉塞(卵管がつまる)が起こります。卵管にダメージを受けると、卵巣から飛び出す卵子をうまくキャッチできなくなったり(pick up障害)、たとえキャッチできても、卵管の中を子宮までうまく卵子を運べなくなる結果、不妊症となります。


検査の目的

子宮卵管造影検査は、子宮口から造影剤を注入して、子宮→卵管→腹腔内への造影剤の流れを見る検査です。また、卵管に造影剤を通過させることで妊娠率が上昇することも知られています。
一般的に痛いとされる子宮卵管造影検査ですが、造影剤をゆっくり時間をかけて注入することで、子宮卵管造影検査に可能な限り痛みを感じないよう工夫をしております。


どのような不妊症の原因を見つけるか

•卵管性不妊症(卵管閉塞・狭窄、卵管周囲癒着など)
•子宮性不妊症(子宮奇形、子宮内腔癒着など)

検査について

検査にかかる所要時間

10-15分程度

検査にかかる費用

子宮卵管造影検査:保険 12,000円 ※1

子宮卵管造影検査:自費 税込 30,000円 ※2

※1 上記はバルーンカテーテル使用料 ¥4,000(税込)が含まれた金額です。

※2 初・再診療、画像診断料、他の検査の費用などは含まれておりません。


子宮卵管造影検査の予約について

当院では以下の時間帯に卵管造影検査を行っております。
•月曜〜土曜(木曜日は休診):10:00、11:00、12:00

現在web予約は行っておりません。外来受診時またはTEL予約となります。


子宮卵管造影前に必要な検査

山口ARTクリニックでは検査を行う前に以下のことを確認いたします。
•甲状腺機能に異常がないこと
•造影剤のアレルギーがないこと
•妊娠していないこと
•クラミジア検査が陰性であること
陽性の場合は延期となり、万全の状態になるまで抗生物質で治療していただきます。

※造影剤の使用によって甲状腺の機能の低下をきたすことがあるため、予め甲状腺の機能を確認しております。
※2ヶ月以内に消化管のバリウム等の造影検査を行なった方は、造影剤が残存している可能性があるため、本検査を推奨しません。
※感染症を予防的するために、あらかじめ抗菌薬の処方を行っております。


検査をする時期

子宮卵管造影検査は、検査を行う月経周期の排卵日までに行うことが一般的です。
※月経開始から検査日まで性交渉は行わないでください。

検査後の注意点

•通常、検査後すぐにお帰りいただけますが、痛みが強い場合は院内で様子を見させていただくことがあります。
•不正性器出血を認めることがありますが、検査の影響ですので少量の場合は様子をみていただいてけっこうです。
•検査当日はシャワー浴にして頂き、入浴は控えていただきます。
•検査当日の性交渉はお控えいただきます。
•翌日からは通常通りの生活をしていただいてかまいません。

起こり得る合併症

•子宮・卵管・腹腔に造影剤を入れるため、感染を起こすことがあり、そのため抗生物質を投与し予防に努めます。
※子宮内膜症の方は、腹膜炎のリスクが増加することが報告されています。
•造影剤に対し、まれにアナフィラキシーを起こすことがあります。その際は、院内の医療従事者が適切に処置を行います。