2024年8月10日　『婦人科ってどんなところ?』というお題で、10代からの思春期世代の方々に病院体験、見学をしていただく日経BPの企画に当院も参加いたしました。中学生から20代の方、小・中学生を子に持つお母様を合わせて9名ご参加いただきました。お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。

まずはじめに、スライドを使って20分ほどお話をしました。『子宮頚がんは、予防できる』では、2019年の女性の年齢別がん罹患率は、20代・30代では１位子宮頚がん、40代では1位乳がん、次いで２位子宮頚がんです。子宮頚がんの原因の多くは、HPV (ヒトパピローマウィルス)であることがわかっています。１次予防としてHPVワクチン、2次予防として子宮頚がん検診がともに重要であることをお話ししました。

『妊娠の仕組みや体外受精』についても、受精卵の発育の動画などをまじえてお話ししました。体外受精によって生まれた子どもは、2021年度では11人に1人と増加傾向にあり、生殖補助医療は大変重要な位置付けになっております。
PMSやピルの使い方、HPVの予防接種について、たくさんのご質問もあり意見交換ができました。その後は、施設見学で内診台に触れていただいたり、普段は見ることができない培養室まで見ていただきました。短い時間でしたが、ありがとうございました。

山口貴史